こころ花のビタミン絵・美・詞

自然の美しさも、造形作品の美しさも、人間の心を安らかに慰め、洗い清め、励まし力づけてくれる親しさがあります。だからこそ人間は美にあこがれ美を愛するのでしょうか。

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相反するもの

美しいものには、相反するものの
さまざまな一致が含まれているのだ


                             シモーヌ・ヴェイユ 「重力と恩寵」





2010-11 012

「蕪村の句」 短冊  梶原 嫦人
   冬ごもり 心の奥の よしの山





2010-11 013

寒山拾得図皿  八塔亭 二寧  φ30×H5.0






2010-11 010

「秋色」 油画  服部 保  72.8×53.0





2010-11 011




「花鳥風月」
春の桜、秋の紅葉をはじめ四季の「花鳥風月」に心を託し、美を感ずる伝統は
平安時代に創り出された。鎌倉時代の禅僧道元は「春は花 夏ほととぎす 
秋は月 冬雪さえて冷しかりけり」と詠んでいる。
まさに日本の四季における景物の代表は「花鳥風月」である。
いま「花鳥風月」という言葉は「雪月花」と共に日本の文化の重要なテーマ
をあらわす言葉として認識されている。
「木の芽もはる」「かすみたなびく」と歌いおこされ、春が立つ。
若葉を摘み、梅の香を賞でては、爛慢と咲き誇る桜の花の散るのを惜しむ。
やがて柳が風になびき、藤や山吹が咲く。
木々の青さが眼に沁み、葵祭りが盛大に行われ、ほととぎすが鳴いて夏の到来
となる。さつきは田植えの時期で鬱陶しい長雨が続く。橘や、かきつばた、卯の花
などが夏の花の代表とされる。
青葉は、紅葉と変じやがて散ってゆく。自然の生命のうつろいに、人の世の無常
を思う季節が秋である。哀愁の情は秋風、繊細な秋草、鹿の鳴く音に感じられ、
夕暮れともなれば一入ます。
初冬の時雨に紅葉が打たれるのを惜しみ、木に積もる雪を花に見立てて春を待ち
わびる。海に鳴く千鳥、冬の山里などが冬の景物として古来歌い詠まれて来た。
このように「花鳥風月」には日本人のまことに優雅な自然観を示すと同時に自然
への行動原理として、「花に戯れ月に舞う」というような時代を超えた永遠性が
ある。




2010-11 014




蕪村には春の名句が多い。この意味で蕪村は「春の詩人」といえるかもしれない。
しかし、蕪村には冬の部にも数多くの佳句がある。
これはいかにも矛盾しているようだが、きびしい冬をじっとかみしめる詩人の胸中
にはそれだけ春へのひたすらな憧憬が秘められている。
「冬ごもり心の奥のよしの山」
吉野山の桜を心に描きながら紅葉茶碗で一服頂く、アンビバレンツ・・・・・。



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